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あなたの「伝えたい想い」を「伝わることば」へ

寿司屋の大将②

Aug 16, 2015

「伝えたい想い」を「伝わることば」へ
自己PRコンサルタントの森田恒行です。

 

 

さて、前回の
「喰えば分かる!」の寿司屋の大将の話の続きです。

 

イカに絶対の自信とこだわりを持ってた寿司屋の大将。

 

でも残念ながら、その想いは あなたに届きませんでした。

 

さあ、ここから先は あくまで架空の話ですが、
この大将が僕のところに相談に来たとしたら
こんな風に話をします。(けっこうリアルw)

 

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「大将、せっかくのイカ、食べてもらえなくて悔しかったですね」

 

大将
「そうなんですよ。すごく悔しいです。

 

もしかして、あのお客さんは
イカが好きじゃなかったのかなあ?

 

次からは、イカじゃなくて
別のものを仕入れたほうがいいのかなあ?」

 

 


「実際に、そのイカって、何人の方が注文してくれたんですか?」

 

大将
「いや、それが誰も。。。。。」

 


「そうだったんですか。。。。

 

だとしたら、イカの問題じゃなくて
他にも何か原因があるかもしれませんね。

 

ところで、大将はイカの魅力を伝えるのに
何か工夫されましたか?」

 

大将
「そりゃあ、
『喰えば分かるよ!』って
何回も念を押しましたよ。」

 


「なるほどねー。
でも、そのことばだけでは
お客様は『それ、食べたい』って
思えなかったわけですよね。」

 

大将
「まあ、確かに。。。」

 


「じゃあ、どんな風に
魅力を伝えればよかったと思います?
そのイカの魅力って何ですか?」

 

大将
「イカの魅力???
それは「美味い」ってことですよ。
それ以外に何か必要なんですか?」

 


「なるほど、なるほど。
じゃあ、「美味い」以外の
イカの魅力を探してみましょうか?」

 

大将
「そんなのって あるんですか???」

 


「まあまあ、ちょっとだけ やってみましょう。」

 

大将
「ええ、いいですけど。。。」

 


「大将、そのイカって、どこで獲れたんですか?」

 

大将
「八戸ですよ。青森県の八戸。
あそこは、イカの漁獲高が日本一なんですよ。」

 


「そうなんですか!スゴイですねえ!
ちなみに、そのイカって いつ獲れたんですか?」

 

大将
「朝ですよ。
夜中に獲って朝イチで港にあがった特上のヤツ。」

 


「え?それ って、八戸からどうやって運んだんですか?」

 

大将
「空輸ですよ、空輸。
朝イチで獲れたのを飛行機で運んだんです。」

 


「それって、生きたままですか?」

 

大将
「そう!ほぼ生きたまま!

 

しかもイカの鮮度を保つために
八戸の海水を凍らせて
シャーベット状態にして
水温を保ちながら運んでるんですよ。」

 


「それ、すごく手がかかってないですか?
しかも そのイカ、めっちゃ新鮮じゃないですか!?」

 

大将
「そうなんですよ。だから美味いんです!
やっと わかってくれました?」

 


「いやあ、わかりました、わかりました。

 

そういえば、大将のお店って、
確か シャリにも めっちゃ こだわってましたよね?」

 

大将
「そうですよ。
ウチは朝採りの山奥の湧水でしか
メシは炊かないことに決めてるから!

 

そのシャリも
酢と砂糖と塩と昆布の黄金比率の配合を、
忠実に先祖代々 守ってますからね。」

 


「うわあ!聞いてるだけで美味しそうですね!」

 

大将
「そうでしょ!?」

 


「ねえ大将。その話って、お客さんにも話してます?」

 

大将
「え? 話してないけど。。。。。」

 


「それ、めっちゃ もったいなくないですか?」

 

大将
「う。。。。。。」

 


「その話、こんな風にお客さんに伝えられませんか?

 

お客さんに「そのイカ、本当に美味しいの?」って聞かれたら

 

大将は、

 

『今日のイカは、あのイカの漁獲高日本一の青森県 八戸で
今朝一番にあがった特上のヤツを、鮮度を保つために
シャーベット状にした八戸の海水に入れて空輸で運んで、
さっき届いたピチピチのヤツを、朝採りの湧水を使って
ウチの先祖代々の黄金比率のシャリと合わせて
絶品に仕上げたモノだよ!

 

これ、今日しか食えないよ!食べなかったら、後悔するよ!』

 

 

ここまで言うことができたら、お客さんも 「それ食べたい!」
って値段を聞く前に 注文してくれるんじゃないかと♪

 

どうですか、大将?」

 

大将
「なるほどねえ。そこまで伝えてなかったなあ」

 

と、は大将と こんなやりとりをするはずです。(推測)
さあ、ここから何が言えるのでしょうか。

 

長くなったので、続きは次回にしましょう。

 

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございます。